人間の体には3つ(エクリン腺、アポクリン腺、皮脂腺)の汗腺が存在しています。
3つの汗腺の内、エクリン汗腺は、真皮の深層部または皮下組織の上層部にあり、根元部分は、ぐるぐると渦を巻いたような形になっていて、皮膚表面へ向かって伸びています。

 

 

エクリン腺は、小粒状で体全体へ約400〜500万の数あります。
主にエクリン腺は、体温の調節をする役割をもっていて、汗を出すことで熱を下げる働きをしています。

 

なぜエクリン腺は、小粒で体全体に分布しているのでしょうか!?

 

効率良く熱を下げる為には、大粒の汗を一度に出すよりも小粒の汗を幅広く出す方が、少量の汗で素早く蒸発させ体温を下げることができます。

 

さらに、エクリン汗腺が皮膚のシワ部分へ開口している理由には、汗がシワを伝うことで広範囲に広がりやすくなり素早く熱を下げるためです。

 

しかし全てのエクリン汗腺が働いているわけではありません。
実際に汗を出す働きをしている汗腺を能動汗腺といいますが、能動汗腺は、全体の汗腺の半分しかなく、特に近年、能動汗腺が減少しつつあるといわれています。

 

現代では、クーラーが当たり前のように普及していて、室内温度の整った空間で過ごすことが多くなくなりました。
その結果、汗腺の働きが鈍くなり能動汗腺が減少。

 

エクリン腺の働きが減少すると問題でもあるの!?

 

汗を出すことは、体温調整や代謝を促す大切な役割をもっていますから、
エクリン汗腺の働きが悪くなるということは、体温調節が上手くいかず、熱中症や自律神経失調症になる可能性が高くなります。

 

働く汗腺である能動汗腺の数は2〜3歳頃に決まり、その数は生涯変わることがありません。
この時期に汗をかかないということは、汗腺の活動を妨げてしまい能動汗腺が少なくなってしまうということです。

 

エクリン腺の汗の成分って!?

 

エクリン腺から出る汗を舐めてみるとわかるように塩っぱいです。
これは、エクリン腺の汗に含まれる塩分(塩化ナトリウム)の味覚です。
ところがそれだけの成分ではありません。他にも、カリウムやマグネシウム、鉄、重炭酸、亜鉛などの体に必要とされるミネラルまで含まれていることがわかっています。
エクリン腺の汗に含まれる貴重なミネラルといった成分は、全て排出されるわけではありません。

 

発汗のしくみ!?

 

暑い場所へ行くと当然皮膚の温度が上がります。
皮膚には、温度の上昇を素早く感知することができ、知覚神経を通して「暑い」という情報を能へ伝えます。
脳は「暑いから体温を下げなさい」という指令を受けると、アセチルコリンという伝達物質が全身のエクリン腺へ伝えます。
指令を受けると、近くにある血液から汗を汲み取りますが、血中には、人間にとって貴重な成分がたくさん含まれています。
貴重な成分を汗として全て出してしまうわけにはいきません。
そこで貴重な成分であるミネラル分は、血管へと再吸収され、その後、水分とわずかな塩分だけが汗として体外へ排出されるしくみになっているのです。